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現在、糸を生産している地域は主に中国、ブラジルが中心で、一部日本が有ります。

生産の、比較的廉価のほとんどの物は中国の、浙江省、広西省でしたが、
桑などの農作物が、蚕に食べさせ糸にするという現金化に時間がかかる事よりも
野菜などすぐ現金収入できるものに置き換わってきており、
又、中国の国策でそれらが電子部品などの工場に置き換わり
昆明など、西部・南部などに置き換わって来ています。

その上、工場を移転しても移転先で賃上げがあったり技術的に追いつかない、
高温高湿などで品質的にも良い物が取れにくく、
為替の問題が加わって価格に影響しています。
(良質の糸が取れる条件は気温26から28度、湿度60から70%での安定下)
(中国での女工さんの給料は10年前では約3千円だったが、現在約6万5千円に)

その中で日本向けの製品は5A、6Aという高品質でその事でプレミアが付き
さらに価格上昇の要素が加わっています。
(他の地域向けでは1Aから2A)

最近、絹の商品が価格が上がってきている理由は上記の事が挙げられます。

次にブラジルですが、これは和装では浜ちりめんなど比較的上級もので使われていて、
日本の様な暑い時期と寒い時期という、気温の変化が少ないので
糸が蚕から安定して吐き出されるため品質の良い物になります。
(細い部分があると織の時に切れて結びつけるため節糸=難物になりやすく、染めた時、色ムラも出易い)

日本での生産はほとんどありませんが、
一部、中国の製品の価格高騰によって差が少なくなってきている物に
ついては、「国産」というネームバリューもあり日本に戻ってきている物もあります。
ただし、現状、中国やブラジルに比べて価格が高いです。
(中国:約8000円/キロ ブラジル:約10,000円/キロ 日本:約18,000円/キロ
・・・2014年5月14日現在)

今後、月に1度くらいの頻度で絹の情勢を書いていきます。

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今年、春繭は、5月下旬から新しい製品に対する市場の動向をみるため、市場に新製品を投入され買取が始まりました。
繭相場は西部・広西省が40元(キロ当たり)、平均38元(キロ当たり)で、
東部の沿海省、浙江省・安徽省は35元/キロ~38元/キロと平年より安くなっています。
理由は今年は平年より非常に暑く、繭の解じょ率(繭から使用可能な糸を隔離できる率)
が悪く買い取り価格が安くなっています。
(38元/キロの時、生糸コスト-36~38元/キロ相場:約55ドル~59ドル/キロ)

5月23日、江蘇省シルク協会と浙江省シルク協会の連合は全業界へ
今年の春繭の買い取りについて、
農家家から毛脚繭(毛脚とは蚕が繭を作って蛹化しない繭の事)を買わないよう呼びかけたそうです。
理由として
1.毛繭は完全に繭になっていない
2.水分が普通の繭より10%重い
3.保存しにくい
4.水蒸気で繭が悪くなり乾繭工程で蛹の油が流出し傷繭になり均等乾燥ができない

5月は生糸繭相場は、嘉興、南寧取引所の現金引き取り価格は35~36万元/トンで動き
先物相場は嘉興で一時34.8万元/トンとなり、現在35~36万元/トンです。
一般的に緯糸相場は37~37.3万元/トン(約55~57ドル/キロ)
経糸相場は38~40万元/トン(約59~60ドル/キロ)となっています。

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日本の絹製品にはほとんどの製品には中国糸が使われています。
この事から絹の事情を挙げると中国の絹事情は重要になります。

今年の春繭生産は中国の各地で相次いで終了しました。
大方、天候が順調で、価格も安定して混乱などありませんでした。

沿岸部の経糸用の繭は、浙江省・千鳥湖で約200トンの乾繭が競売され、
通常の相場では1トン当たり10.5~11.5万元の値段の所が、
約15%高い12.56~13.60万元で取引されました。
経糸用の繭はしばらく続くと予想されます。

中国税関統計によると、2014年1月~3月の絹商品による輸出は、
浙江省約5.52%、江蘇省約18.92%、広東省約11.13%、四川省約9.14%の減で
輸出先では、アメリカ向け約7.69%、日本向け約11.69%、インド向け27.85%の減
との事です。

6月の生糸と繭の相場は、春繭が安定生産につき、5月の相場とあまり変動が有りませんでした。

6月10日、中国シルク協会が蘇州大学国家シルク実験室で生糸製糸セミナーを開き、
生繭から糸を直接引くことについて結論を出しました。
(中国紡績工業連合会技術部・全国シルク標準委員会・浙江大学・蘇州大学紡績と服飾学院・浙江理工大学・浙江輸出入検疫局生糸検査センター他専門家が出席)

  • 生繭の製糸は昔からあった。
  • 現在の生産工程は織・染色等加工に対応した生産工程がすでに整備。
  • 冷凍技術と冷蔵倉庫設備によって広西の一部企業が生繭の乾燥工程を省略し、副蚕の生蛹を高く売り利益にしている。
    ※副蚕=繭の検品や糸がもつれた、製糸の最下層の部分は低質の絹や絹紡糸の原料にし蛹を魚の餌に使う
  • 生繭の生糸の品質が問題で、抱き合わせの悪さで織りの段階で糸切れ、記事のケバ、染めムラが多く発生している。

  • 糸の流通管理の段階で生糸と乾繭糸の有効な検別方法が無く、各工程への悪影響が多い。

この事への対応

  • 包装上の表示に生繭糸を提示。
  • 政府の関係部門を統合し検査基準策定と生産工程の改善を急ぐ。

基本的に、中国は製糸工場などを近代業種に移行していて、東部や南部での工場を作ったものの、
今まで通りの技術が保っていないようです。

早く改善すればいいですね。

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8月の情報であるにも関わらず9月になってしまいました。
申し訳ありません。

さて、
7月28日、中国シルク標準化技術委員会が、ISO国際標準化組織から発表した
「生糸・欠点・繊度(糸の太さ)偏差電子検定試験法」を正式に実行ということが決定しました。
これは、今年の5月10日に発表されていました。
初めてという「検定試験法」は、2010年に立案され、中国主導で、
中国全国シルク標準化技術委員会、浙江入出国検疫検査局糸類検定センター、
浙江凱喜雅国際股份有限公司、浙江シルク科学技術公司、蘇州大学等、
研究機関が集まったチームで、
イタリア、スイス、フランス、韓国、インド、日本、ドイツ、ケニア等々の
8ヶ国の専門家と共同で7つの研究段階で成功した試験方法で、
ISO・TC38・SC23のメンバー国より5回の投票で通過した案です。
中国は世界で最大の絹の生産国で、生糸商品の輸出量が圧倒的に多いにも関わらず、
生糸の検定については人の目でチェックしていましたが、効率が悪く、
生糸の客観的な品質も表示しにくいという不安がありました。
今回の「生糸・欠点・繊度偏差電子検定試験法」の実行によって
世界のシルク業界の発展・生糸検定と、関連の検定設備の一体化
生糸の節と繊度偏差の検査方法、生糸欠点の分類、点数計算の統一化などに
大きな意味があるとされます。

7月18.19日、第11回国家蚕桑体系家蚕(搾)蚕遺伝育成品種技術セミナーが
中国蚕学会によって福州で開催されました。
17省から60名、養蚕業学者と農業省植物管理責任者達が参加、
国家蚕桑体型主席科学家 魯成教授が
「遺伝基因店良い技術及び現代農業への影響」というテーマで
今現状の内外転移基因技術と発展、商品の利害を分析しながら
技術による農業への影響を説明しました。
また蚕遺伝育成課の王永強氏が「雄品種選別と応用」
石美寧氏が「広西家蚕新品種貴蚕・N2の育成と試範」という
報告をしました。

7月21日、中国とキューバは「中古蚕桑合作行動計画協定」を結び、
中国とキューバは養蚕と桑の研究目的で桑蚕合作センターを設立しました。

7月の中国での繭・生糸相場状況です。
夏繭の収穫の品質が平年より悪く価格が下がり
浙江省の嘉興は50キロ当たり1450元、生産量は13.8%減です。
取引所の相場は、
広西省・南寧では6月並、
嘉興は3~4AのB類糸は1トン当たり34万元を切っています。
高品質の生糸の現物は先月並でした。

2014年 中国の国際シルク博覧会は今年10月11日~13日、杭州で開催予定です。

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遅くなり申し訳ありません。
9月の中国の絹事情(世界のほとんどの絹糸が中国産の為)です。

8月8日に中国紡績品進出口商会から発表が有り、
1-6月中国シルク輸出報告書が以下の通り出されました。

絹原料関係の輸出は6,567.5トンでした。これは昨年同期比15.5%の減少です。
平均単価はキロ当たり47.75ドルで、昨年同期比8.81%の増加です。
比率は、インド30.37%、日本12.76%、イタリア12.7%、ベトナム8.8%、ルーマニア8.43%の順です。
総額は31,387.5万ドルで昨年同期比8.06%の減少との事です。
輸出の比率は浙江省29.76%、江蘇省21%、山東省11.73%、広西省11.36%、広東省7%、四川省6.45%の順です。

絹織物の輸出は1月から6月で、5,736.9万mで昨年同期比5.91%減少、
平均単価はメートル当たり5.26ドルで昨年同期比2.73%の上昇、
輸出総額は30,147.3万ドルで、昨年同期比3.68%の減少です。
輸出先はイタリア、パキスタン、インド、韓国、香港の順、
産地は浙江省、江蘇省、青海省、山東省、四川省の順です。

絹服装の輸出は1月から6月で金額50,473.2万ドルで昨年28.12%の減少、
輸出先はアメリカ、香港、日本、ドイツ、スペインの順、
産地別では浙江省、広東省、江蘇省、上海、四川省の順です。

スカーフやネクタイなど小物類は、生産数は4,900.3万点で昨年同期比61.33%の減少、金額は23.38%の減少です。

浙江省シルク協会から8月6日に発表があり、浙江省シルク工業企業の87社では
今年1月から6月では製糸企業30社の内21社が赤字、絹紡企業9社の内3社が赤字、織物企業13社の内5社が赤字、印染企業13社の内5社が赤字、縫製企業18社のうち2社が赤字となったとの事です。

8月は生糸相場は嘉興取引所、南寧取引所とも
ヨーロッパ、日本など夏休みで静かだったとの事です。
経糸の取引所の相場はトン当たり33万から33.3万元、緯糸はトン当たり38万から40万元の相場だったそうです。
現在、全体として節糸や絹紡糸は値段が下がり気味ですが、日本向けの品質の良い糸はプレミアが付くなどして価格はさらに上昇気味です。

ただし、中国シルク協会の8月28日のレポートでは、今後中国国内のシルクギフト生産は
政府の反腐敗運動政策の影響で昨年より大幅に下がると予想していて原材料に影響が出ると
指摘されています。

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またまた、遅くなり申し訳ありません。
10月の中国の絹事情です。

浙江省の嘉興、桐郷、海寧では平均価格 キロ当たり27.6元、去年比 -23.3%
                   / 数量 去年比 -17.2%
四川省南部では キロ当たり32から36元 去年比 微減
広西省の柳城では 秋繭(3回目) キロ当たり35元 前回2回比 微減(キロ当たり38元)
雲南の陸良 繭品質が良いため キロ当たり40.5元
江蘇省・山東省はまだですが、去年並と予想。

以上のコストから、生糸相場では今後、トン当たり32から38元位で
経糸、緯糸の差が拡大しそう。

中国紡績服装ネット報道にて、
中国シルク製糸業の経営は厳しく大幅赤字との事です。
浙江省の企業では73.3%の製糸工場で1月から7月で営業赤字でした。
9月28日、中国繊維検査局から2014年前半の広西省干繭の品質実態について発表がありました。

  • 主力品種・桂繭1号の品質が去年より大幅に低下
  • 3Aまでの品質の繭:27%
  • 4Aまでの品質の繭:49.1%
  • 5Aまでの品質の繭:23.8%
  • 平均約80%が4A以下
  • (ちなみに日本向けは5A又は6A以上)
  • 平均糸歩(一定量の繭から取れる生糸の割合)が400から500m(日本種では1100mから1300m位)

その原因は以下の通りが指摘されました。

  • 広西省が高温高湿
  • 桑のオーバー採摘で未成育の葉で飼育
  • 人手不足で桑の不足が起こり蚕の生育不良
  • 脱皮ホルモンの使用で早熟蚕の成長
  • 買取時の個人経営者が介入し収穫秩序混乱の発生

9月29日の広西シルク協会の情報です。
9月27日、南寧で協会第2回大会で5回目の理事会議が開かれ、
目前に一部地区での繭の解緒率(カイジョリツ/繭から使用可能な糸を隔離できる率)が40位まで下がり繭価格が低下。
生糸価格が下がり、業界全体で
販売難・輸出難・代金回収難・資金借り入れ難の4難局に陥り
会議で全企業へ、団結し我慢し冷静に品質を安定させ、政府に対し財税削減をして
困難を乗り越えるよう呼び掛けられました。

9月の生糸・繭の先物相場について、
内外の需要の低迷から取引所で1部先物がトン当たり31万元に下がって不安が広がりつつあります。
現物について、
沿岸部中心の地元の繭の経糸が堅調、緯糸も広西生糸生繭以外はあまり下がりませんでした。 

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10月30日、中国紡績品進出口商会が今年の1月から9月までの絹商品の輸出状況を発表しました。

絹原料の輸出状況です。

  • 10,083.8トン / 昨年同期比 11.58% 減少
  • キロ当たり 平均単価 47.62ドル / 昨年同期比 8.77% 増
  • 輸出先 : インド 31.76% / 日本 12.78% / イタリア 12.31% / ベトナム 8.12% / ルーマニア 7.97%

織物輸出状況です。

  • 8,789.5万メートル / 昨年同期比 6.03% 減
  • メートル当たり 平均単価 5.28ドル / 昨年同期比 3.08% 増
  • 輸出先 : イタリア 23.5% / パキスタン 22.52% / インド 11.73% / 韓国 7.42% / 香港 6.27%

絹服装輸出です。

  • 7,095.2万枚 / 昨年同期比 74.51% 減
  • 金額 76,810.6万ドル / 昨年同期比 26.08% 減
  • 輸出先 : アメリカ 34.44% / 香港 9.41% / 日本 6.39% / ドイツ 5.54% / スペイン 4.95%

絹製品小物輸出状況です。

  • 14,664.1万個 / 昨年同期比 59.89% 減
  • 金額 116,786.4万ドル / 昨年同期比 20.14% 減
  • 輸出先 : アメリカ 32.92% 日本 7.85% 香港 6.66% ドイツ 5.44% ロシア 4.6%

浙江省シルク協会によると今年の1月から9月は
シルク企業は87社の内35社(40.23)が赤字、
製糸企業の30社の内21社(70%)が赤字との事です。

中国農業科学院蚕業研究所・江蘇蘇豪国際集団・江蘇富安繭糸有限公司が
超6A生糸抗生蚕品種選抜項目の調印が行いました。
60万元を先行投資し、中国農業科学院が超6A生糸抗生蚕品種の研究開発を行い
2016年度で現行の国家最高品の種6A級以上の良好な堅強性と血液型病毒病抗生蚕品種を
江蘇省蚕品種委員会で審査して、蚕品種の繁育、飼養・繭生糸の各項目がOKで有れば
蘇豪国際集団公司から省内で繁育拡大と新品種の検定を行い、富安繭糸有限公司が具体的に農家へ推進し
糸の検定と製糸生産工程の確立の分担の合意をしました。

2014年中国シルク博覧会が10月10日から13日、杭州で開催されました。

  1. 第10回COCOON杯国際レディー服デザイン大会
  2. 2016年春夏シルク流行色傾向発表
  3. 万事利杯 杭州シルク観光記念品設計大会
  4. 第10回服装縫製技能大会
  5. 四季青2014 杭州 レディー服カーニバルなど行われました。

10月の生糸と繭の相場は9月とあまり変わらず、
経糸用生糸が堅調により、トン当たり38から40万元で取引、
緯糸用生糸が、トン当たり31から32万元の相場でした。

今年の秋繭は全体的に減産になったというのが有力な情報との事です。


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11月20日に、中国国家蚕糸綢弁公室(日本の旧蚕糸事業団に相当)が
在庫準備糸放出と新たな準備入札を決定・発表。
内容は、971トン(約6トン=100俵×161口)の放出
(2011年11月入庫分)
と同時に2014年9月以降の生産の3A以上品質の20/22D生糸1500トン
(生繭生糸を除外)を準備入札とのことです。
条件は、
放出=1社あたり最大5口の入札可能
入札=年間200トン以上の製糸能力を持つ企業
入札期間=11月28日から12月7日まで
入札場所=中国国家蚕糸綢弁公室
結果発表=12月15日午前10時
入庫完了=2015年3月31日まで

放出について、242社の入札が有り11月28日に審査完了。

今回の政府市場介入についての専門家の見方

放出971トン、購入1500トンで、差引529トンの購入で、
放出分971トンの内容は3年前の普通乾繭の江西省産生糸が多く
保管期間が長いと糸が変質する恐れがあり実際の購入は機屋です。
又、1500トンを売る製糸業者は現在の相場以上の価格を希望
していますが購入分と放出分の差529トンが値上げ材料になるか、
大きな要素です。

江蘇省蘇糸シルク有限公司が11月19日に株式上場。
(日本ではSPCC)
株名:蘇糸股份、番号:831336、資本金:1.06億株
江蘇省内初のシルク上場企業。
絹紡糸・混紡糸・インテリア・養蚕・不動産・国内向小売
を扱います。

11月生糸相場は、下旬以降少々下がりトン当たり30から31万元へ。
先の971トンの話での影響、年末の各製糸企業の資金繰悪化の可能性、
人民元金利の低下での影響も考えられます。

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1014年12月11日
中国シルク協会が西安で2014年全国会員大会を開催、
2015年の方針・目標を発表しました。

  1. 産業地区・団地の合理化、技術開発・設備更新、ブランド創出の強化
  2. 2016年以降の5か年発展計画の提出
  3. 生糸電子検査国際基準の実行と関連設備の製造
  4. 各団体のシルク販売活動の活発化・内需拡大の推進

12月16日
中国国家蚕糸綢弁公室(日本の旧蚕糸事業団にあたる)が
11月に公表し、放出した在庫糸、971トンと新しい準備糸、1500トンの購入の結果を発表。
放出分(971トン・161口)は56社が買付。 平均価格はトン当たり294,863.91元(キロ当たり約48ドル)
新しい準備糸(1500トン)は64社入札。最高価格はトン当たり34,400元(キロ当たり約54.4ドル)
現在の相場には影響は少ないにしても、
放出糸の一部が旧正月(2015年では2月18から24日)後に高く転売される恐れがあり
転売された場合の品質保証と市場混乱の管理、
特に一部の機屋では糸が高く転売される事を懸念しています。

12月25日
中国紡績協会は、インドと生糸の取引関係が有る企業に、
12月9日にインド商工部が中国から輸入した生糸価格に対し、
アンチダンピングを立案したことに意見を募集しています。

12月30日
浙江省シルク協会が2014年1月から11月までのシルク生産統計を発表。
数量の昨年との比較を避けました。減産と推測されます。
全体的に苦戦で、87社の経営実績で333社が赤字との事です。

2015年1月から中国生糸検査連盟が検定書を新しくします。
こちらまで http://www.esilk.net/web/view.aspx?AID=121360

2014年12月の生糸相場は1月とほとんど同じで取引量も少ないです。

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遅れ気味ですみません。

1月30日。
中国農業部種植業管理司封槐松所長が
2014年度の中国の蚕糸生産動向について演説しました。

  • 桑生産面積が増加・柞糸桑(野生種の一種の蚕用)面積が減少。 広西省・四川省・雲南省が拡大。その他の養蚕区は安定。 桑園の面積は約83.3万ヘクタールで、去年より4,733ヘクタール(0.57パーセント)増加し、 野柞蚕は6.0パーセント減少し77.13万ヘクタールになりました。
    (※蚕には大きく分けて家蚕と野蚕があります。 家蚕は上質な絹糸を採る為に品種改良を繰り返した結果生まれた品種で、 野蚕は野生の蚕で、野柞蚕はその代表です。 従来和装に使われる絹糸は家蚕から採っていましたが、 最近は野柞蚕の糸の珍しさ、元々持った薄緑や薄茶の色を楽しもうという 企画が呉服企業で組まれた事から使われています。)
  • 繭種の生産量は若干減少し1,631万箱。前年同期比約1.1パーセントの減産。
  • 2014年度の平均繭価格は約1,835元/50キロで前年同期比約8.71パーセントの下落。
    食用蛾の価格は約1,881元/50キロで12.71パーセント上昇など。
  • 2014年度の広西省シルク生産動向について。
    広西シルク協会の蘭樹思氏が1月19のインタビューにて説明しました。
    繭生産は27.95万トンで10年連続で中国一。
    1月から10月までの生糸の生産量は3.18万トンになり
    2014年度通期での予想は約3.6万トン(約57.6万俵)で史上最高量。
    ただし、2015年の方針は全省が原材料から生地・製品に転換すべきで、また量から質への転換も必要。
    理由は、
    生糸生産拡大のペースの速過ぎにより、一部の製糸工場の稼働率が低下。
    繭を高値で購入し生糸を価格競争し安く売って10年来の最悪の状況の年になり、
    結果、赤字企業が90パーセント以上で、大赤字では500万元(約9,500万円)以上に。

    1月15日、2014年度の安徽省シルク協会大会で
    和装生地の生産では従来のシャトル織機かられピア織機の導入で、
    中国国内初の成功例を報告されました。
    (※シャトル織機=経糸の間を緯糸用シャトル(糸巻)を往復させて織っていく織機。
      レピア織機=経糸の間を直接機械で横糸を通していく織機。

      レピア織機のメリットは緯糸を一旦、シャトルに巻き直す手間が無い事と、
      シャトル織機はシャトルに緯糸を巻く糸の長さが限られる為、
      シャトル織機に対して緯糸の節が起こりにくい事。
      ⇒⇒⇒シャトル織機はシャトルから緯糸が無くなると自動的に次の緯糸を紡ぐ為、その結び目が生地ナン=生地傷みと判断されることが多い。

      羽二重のレピアという名称もこの事が由来。)

    2015年1月1日から中国シルクの輸出商品の増値税(日本での消費税に当たる)還付は
    シルク製品・織物・シルク撚糸は全て17パーセントの全額となりました。
    関税から生糸は15パーセントのまま維持しています。

    生糸相場はヨーロッパ・日本等先進国が休みで動きは小さいです。
    沿岸部は経糸の価格は若干下がり、トン当たり平均37.5から38.5万元、
    広西の緯糸は、前月とほぼ同じで、トン当たり31.5から32.5万元。

    一部の製糸工場は既にこれ以上の赤字を避けるため旧正月に入っています。
    (嘉興・南寧生糸繭取引所は今年の旧正月休みは2月16日から25日)

    余談になりますが、
    中国の人件費高騰により、織工場がベトナムに移行の様相がみられます。
    技術的には綸子、ちりめん、精華の生地は成功しつつあるようです。
    しかし、羽二重(胴裏・肩裏などに使用)の生地はまだベトナムでは織れないようです。
    理由は、撚糸が懸っている糸は生地難が出にくいのですが、
    撚糸のかかっていない糸を織るのはデリケートなようです。

    ただし、ベトナムで織るにしても糸は中国糸を使うため
    大きく価格を下げる事は出来ないようです。
    因みに日本国内の生地もほとんどは中国糸で織っています。

    中国の絹の生産は、
    全体的にアメリカ・ヨーロッパが現状維持で、
    中国国内向けが拡大、日本の和装向けが減少です。


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2月5日、中国紡績品出口商会が、以下の通り発表しました。

2014年度1月から12月の中国シルク全商品輸出統計では、

  • 蚕糸類の輸出数量は13,384.6トン(前年比 10.52% 減少)
  • 平均単価はキロ当たり 45.93ドル(前年比 2.55% 増加)
  • 輸出先はインド 30.73%、イタリア 13.1%、日本 12.98%、
    ベトナム 8%、ルーマニア 7.85%
  • 輸出金額は61,474万ドル(前年比 8.23 %減少)
  • 産地別輸出量は、浙江省 28.69%、江蘇省 21.9%、山東省 11.37%、
    広西省 10.61%、広東省 6.98%、四川省6.24%
  • 織物輸出量は前年比7.38%減少
  • シルク服装輸出額は前年比21.6%減少です。

2月26日に浙江省が発表した2014年度の1月から12月の統計では
大手87の生産数量は1昨年に比べて10~20%の減産、
経営状況は87社中30社(34.48%)の企業が赤字。

3月13日~5日、年1回の香港シルク交易会が開催予定。
大手企業・公司がインド等企業と情報交換・契約の予定です。

先物取引は、
2月が休業が多く、市場は静かで、相場は先々月と大きく変化なしです。
またほとんどのシルク企業が2月15日から2月末まで休みとの事です。

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3月14日、15日に中国シルク春交易会を、中国紡績商会が香港で開催しました。
これに日本、インド、イタリア、韓国などが参加。
開催前に先立って各国の同業者と国際シルク情報で交流し、2014年のシルク情勢の低迷の認識がされました。
インドが今回、例年と違い来客、新規の話が少なかったとの事です。
この時の糸値の見積もりは日本向け基準の5A~6Aで1キロあたり約55から56ドルでした。

3月18日、発表がありました。
2014年度の中国蚕糸生産量
16.73万トン 2013年度比6.85%増(中商情報網より)
2014年度の蚕糸類輸出金額
6.29億ドル 2013年度比8.9%減少(中国紡績商会より)

3月31日の報道(雲南網より)です。
中国シルク協会と雲南陸良県政府が
「南方シルク生産基地」という戦略協定を3月25日に結びました。
陸良県は雲南省の東部にあって、養蚕のトップで
桑園10,672ヘクタール、養蚕32万箱種、生繭11,250トン生産。
西南地区は繭の品質が非常に良く経糸の原料になっています。
協定では6年後には2,668ヘクタールの桑園の拡大を約束しました。
⇒この動きは、今までの中国内の絹関連工場が閉鎖されたり、電子部品など先端業種に入れ替わって行っている事に伴っての動きでもあります。

3月の中国繭糸相場は非常に静かでした。
理由は、昨年末放出されたのを消化中とのこと。
この静かさは4月末まで続くと予想されます。
相場は、2月と大きな変化なしです。
2月情報 http://www.kimono-kyoto.jp/mt/archives/2015/02/2_1.html

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4月8日
中国商務部(日本の経済産業省に相当)と中国農業省が 「2015年度 全国桑蚕品種・繭・生糸生産ガイドライン」を発表。 その中で、2014年度、生糸生産量が17万トン(前年比+6.9%)輸出全商品31億ドル(前年比-12.2%)に対し シルク内外情勢から行政指導として今年の受給バランスを取るよう指示したとの事です。
(生産量を減らすよう要望するのは初めて)

下記、中国各地の2014年実績と2015年の桑蚕生糸の生産予測です(単位:トン)。

地区 2014年度 生産量 2015年度 予測生産量
全国 162,719 148,000~162,000
江蘇 29,738 27,000~29,700
浙江 15,505 14,000~15,500
安徽 9,101 8,000~9,100
江西 6,225 5,600~6,200
山東 3,414 3,200~3,400
河南 2,160 2,000~2,200
湖北 1,683 1,500~1,700
広東 2,312 2,100~2,300
広西 40,645 36,000~40,000
重慶 4,730 4,200~4,700
四川 38,096 36,000~38,100
雲南 3,433 3,150~3,400
陝西 5,386 5,000~5,400
貴州 291 250~300

4月15日より
広西省の横県、賓宜などが今年の春繭の買取を始め、 平均価格はキロ当たり 35~38元で去年より少し下がったとの事です。

4月19日
「銭江日報」の報道によると、浙江省で養蚕農家が1995年と比べ63%減少し、 繭生産量も1992年の14.2万トンから2014年は5万トンに激減しました。 その他、杭州市シルク文化とブランド研究センターの費建明 理事長が これから"一帯一路"の展開によって杭州のシルク製品生産地として、 その戦略的なチャンスを生かそうと主張しました。
(一帯一路<いったいいちろ>とは、中国から中央アジアを経てロシアと繫がる「シルクロード経済体」と 南シナ海からインド洋と繫がる「21世紀会場シルクロード」を 中国が中心となって開発していくという構想で、 アジアの政治・経済体制も変えたいと思っている習近平のビジョンを呈したマニフェスト)

杭州のシルクファッション産業が、商品の開発と理念の改革を進めています。 シルク文化の発展の為、設備の投資と人材の育成が不可欠だと認識して、政府からの財政支援も期待すると発信しています。

4月の生糸相場について
変動が少なく、
縦糸が 38~40万元/トン当たり、横糸が 31~33万元/トン当たり
で取引されました。

先物取引では3A以上が30.5~32万元/トン当たりの状況。
輸出価格は縦糸58~61ドル/キロ当たり、
緯糸48~50ドル/キロ当たりで申し出されています。

新繭が出てくることが期待されるこの時期、相変わらず堅調な値動きを示す経糸に対し、中国国内では緯糸は少し落ち着いて来るのではないかと言う期待もあります。 ただし、ここ暫くの為替の急激な円安、中国の工賃のさらなる高騰によって日本における価格の下落はあまり期待できません。

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5月6日
浙江省嘉興市で中国のシルク業界の年一度の全国懇談会が下記の通り開催されました。
・全国シルク協会会長の楊永元氏の講演
・中国紡績工業連合会情報部長の劉処長の中国紡績業の全体情勢の報告
・嘉興生糸繭取引所総経理が「新常態下の2015」の報告と今年の生糸相場の傾向発表
・嘉興埃迪尓(IDEA)シルク有限公司のミアイリ総経理の講演(下記)

 タイトル:市場の研究・悲観・楽観と現実

  1. 昨年のヨーロッパのブランド生産者協会の最初の調査報告書より 世界中のブランド商品の需要について今後10年でアジア、アフリカの市場は富裕層者の増加で倍増する予想を、 一部のブランド企業がこれを信じ、シルク原料の不足と、中国からの輸入前傾が心配され 欧州視察団を日本、インド、中国へ派遣し、ヨーロッパでの養蚕業の促進する案をしばらくの間中止。 その後、中国政府が事業団の準備糸を放出することを決定したが、これはヨーロッパの思いとは逆になる。 ただし市場の低迷は複雑で多くの経済要因・地域要因によっているので気を抜かず、しかし楽観的に対応するべき。
  2. 生糸の品質について、国検定検査は工場の検査のみで輸入業者は受けていない。
    国内なら企業間で解決するが、現実はCIQ検定でも品質保証が出来ない。
    中国シルク協会とヨーロッパ協会の代表機関Centroがこの問題に当たり連携協議している。
    この問題には法律に頼るだけでは無理で、研究・創造による多くの手段が必要になる。
  3. 中国の輸出商品の免税について、これまで中国のカシミヤ輸出は16ミクロン以下の繊維を全てカシミヤとして輸出していたが、
    日本とヨーロッパで検査したところ50%以上がウールの成分ということが判明、その結果、市場価格が崩れた。
    その時、カシミヤが免税になったがイタリアの厳しい工程と品質管理で品質が回復した。
    イタリアのCARRIAGGIが世界基準。
    嘉興埃迪尓(IDEA)シルク有限公司が新紡績技術を開発しシルクとカシミヤ混紡糸を生産している。
    その技術は伝統的で、抗起毛パイル性能が高い方法だ。
    中国増値税還付について中国の生糸を5%減らすとベトナム・ルーマニアの撚糸加工は1部が中国へ転換する可能性がある。
    それらの国ではシルクの成功は技術の進歩というより正確な管理・市場の知識で運用しており金融、物流、貨物などノウハウは続くだろう。
  4. 十分な技術を維持すれば増値税還付を受け中国シルクの安定発展に繋がるだろう。中国は品質が事業成功の基であるので品質をさらに重視して欲しい。広西省での養蚕の発展を検証したが過去15年の発展スピードに驚いている。
    全体でも養蚕は発展していると思う。

5月6日より中国シルク真綿先物取引は初めて嘉興生糸繭取引所で始まり、
条件は60キロ単位、最低数量300キロでの取引となっています。

5月28日から、浙江省の嘉興、桐郷などで、春繭の買取りが始まりました。
50キロ当たり1700元の価格で、去年より若干高く農家より買い取っています。
生糸換算で、コストはトン当たり36万元(約56から57ドル)の推定です。

5月28日、中国紡績協会からの発表で、
2015年1月から4月のシルク輸出実績は
蚕糸類4,084.8トンで、去年より0.97%の減で、
国別では1位インド 30.33%、 2位イタリア 11.55%、 3位 日本10.87%、 4位 パキスタン 8.92%、 5位 ベトナム8.2%。

5月の生糸相場は4月と大きな違いはないです。
4月の生糸相場

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6月6日
中国農業科学院研究所で、中国とキューバの
「蚕桑科学技術合作センター」が成立しました。

6月9日
重慶市で春繭価格が発表されました。
生繭 キロ当たり27~29元(約4.5ドル)

6月26日
浙江省シルク協会発表で、5月28日に
アメリカCNNの取材チームが、
達利集団の、杭州工場で「シルクロード(全9回)」の
第1回目の撮影が行われました。

6月29日
中国紡績品進出口紹介からの発表。
1月から5月までのシルク輸出について
蚕糸類   2.31億ドル 昨年同期比 11.1%減
絹織物   3.07億ドル 昨年同期比18.42%減
シルク製品 5.49億ドル 昨年同期比 9.98%減

日本向けは第3位 0.77億ドル 昨年同期比 26.04%減

7月1日
国営通信社社の新華網の「中国繭の都」の発表・報道です。
広西省の宜州はが中国最大の繭産地になったとの事。
桑園21,867ヘクタール・年間繭生産量5.5万トン
(生糸換算で約6,100トン)。

今年の1月から5月までの
浙江省シルク生産統計87社の実績は下記の通りです。
生糸生産量   昨年同期比  6.2%減
撚糸      昨年同期比  7.4%減
絹紡糸     昨年同期比  28.0%減
シルク真綿布団 昨年同期比  23.5%減

6月の嘉興、南寧の生糸相場は、大きい変動はなかった。
品質3Aから4Aは、30.5から32万元(トン当たり)
経糸場外相場は37から39万元(トン当たり)での取引です。
ちなみに、日本向けの品質は5Aから6Aのさらに高品質のものです。

輸出価格は、ヨーロッパからの需要の弱さ、人民元の若干の弱さから
少し価格が下がりました。


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京都きもの工房の田原です。
8月の中国絹事情は、生産・貿易の数量のみだったので省略します。

9月の、絹事情です。

8月29日
広西省シルク協会二次六回全省経営者大会が宜州で開かれました。
非常に厳しい状況に直面し、
今回の会議では製糸の生産の拡大制限、構造改革推進、未熟な繭の買取り禁止、農家への未払いの反対など
全会一致採決されました。

政府からは減産指示が出ているとの事です。

8月の生糸生産相場は、人民元のレート引き下げによって、
1ドル6.20から6.40人民元になり、生糸がトン当たり29万元台(6年ぶり)になりました。
輸入価格も、1ドルから2ドル、下りました。

取引の水準は、
経糸 キロ当たり55から57ドル、横糸 キロ当たり50から52ドルでの取引です。

以下、直近5年の取引状況の推移です。

中国生糸価格推移
H22年10月 キロ当たり46から47ドル トン当たり34万元 為替80円:1ドル
H23年 1月 キロ当たり52から53ドル トン当たり38万元 為替82円:1ドル
H23年 3月 キロ当たり55から57ドル トン当たり40万元 為替83円:1ドル
H23年 7月 キロ当たり58から59ドル トン当たり41から42万元 為替76円:1ドル
H25年 6月 キロ当たり59から61ドル トン当たり41から43万元 為替99円:1ドル
H26年 6月 キロ当たり58から60ドル トン当たり38から40万元 為替101円:1ドル
H27年 7月 キロ当たり54から58ドル トン当たり35から38万元 為替125円:1ドル

ベトナムからの撚糸輸入数量推移
H22年10月 366俵 平均単価 キロ当たり3,096円 円為替80円:1ドル
H23年10月 309俵 平均単価 キロ当たり4,648円 円為替78円:1ドル
H24年10月 456俵 平均単価 キロ当たり4,433円 円為替79円:1ドル
H25年10月 541俵 平均単価 キロ当たり6,207円 円為替98円:1ドル
H26年10月 600俵 平均単価 キロ当たり6,855円 円為替112円:1ドル
H27年 7月 568俵 平均単価 キロ当たり7,677円 円為替125円:1ドル


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昨年の12月20日に広州で
中国シルク2016大会という大会が開催され、
製糸養蚕協会の楊永元会長より2016年度の報告がされました。

・欧米・日本などで絹の消費が大幅に減少。
・中国国内経済は成長の減速・構造改革による影響が拡大。
 生産過剰・金融のリスクで伝統産業への影響が懸念される。
・蚕品種の退化で繭の品質が落ち、絹業界の不安定要素が拡大。
  ↑↑↑↑
(これは、政策で生産地が比較的北部の山東省・浙江省から江西省・昆明へ移行したことで
気温・湿度が生糸生産に合わず、解じょ率(繭から糸が長い状態で取れる事)が
落ちた事です。)

中国シルク標準化技術委員会が12月29日に、
国際基準として標準の生糸と、試験方法を発表。
国際絹貿易は80%が中国の主導であることで
様々な絹商品の品質がこの基準で判断されるようになる流れです。

2016年12月28日、
中国商務部(日本の経産省にあたります)ネットで発表されました
昨年の1月から10月まで分の中国での生産量は下記の通りです。
生糸生産量:12.77万トン 前年比2.7%増
絹織物・絹交織(絹とその他の繊維を混ぜた織物で絹50%以上のもの):
5.31億メートル 前年比6.2%増

その中で10月分は
生糸生産量:1.46万トン 1.6%増
絹織物・絹交織(絹とその他の繊維を混ぜた織物で絹50%以上のもの):
0.54億メートル 前年比1%増

相場
トン当たり約37万元で推移
取引所以外での生糸現物価格は
経糸 トン当たり約38万元
横糸 トン当たり約41から42万元

全体の流れとしては、
・今まで比較的生産されていた絹が政府主導の業種の近代化と、
 人件費高騰によりより人件費の安い奥地や南部に生産拠点が移動。
・南部に移動した生産拠点ではあるが、今まで通りの品質を保つのが難しく
 品質が劣る。
 特に品質の劣化が生地目に顕著に出る羽二重(表地・肩裏・胴裏に多用)が
 品質の良い日本向けが生産数が少なくその中で少しづつ品質の良い羽二重が
 中部・南部で出来始めている。
 人件費の高騰に加え、品質の良い糸はプレミアが付き非常に高価になっている。
 品質の劣化が顕著に出にくい精華パレス(表地・八掛・襦袢に多用)、
 綸子(襦袢に多用)はベトナムでの生産に移行。
・景気は思わしくなく、生産工場は通常の春節以上に長期に休暇を取る傾向。
・インドでの10月の廃紙幣事件以降、インド市場はとても静か。
・欧米も休暇、旧正月以降はトランプ新政権の動向を注視という状況です。

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