2015年 1月の中国 絹事情

1014年12月11日
中国シルク協会が西安で2014年全国会員大会を開催、
2015年の方針・目標を発表しました。

  1. 産業地区・団地の合理化、技術開発・設備更新、ブランド創出の強化
  2. 2016年以降の5か年発展計画の提出
  3. 生糸電子検査国際基準の実行と関連設備の製造
  4. 各団体のシルク販売活動の活発化・内需拡大の推進

12月16日
中国国家蚕糸綢弁公室(日本の旧蚕糸事業団にあたる)が
11月に公表し、放出した在庫糸、971トンと新しい準備糸、1500トンの購入の結果を発表。
放出分(971トン・161口)は56社が買付。 平均価格はトン当たり294,863.91元(キロ当たり約48ドル)
新しい準備糸(1500トン)は64社入札。最高価格はトン当たり34,400元(キロ当たり約54.4ドル)
現在の相場には影響は少ないにしても、
放出糸の一部が旧正月(2015年では2月18から24日)後に高く転売される恐れがあり
転売された場合の品質保証と市場混乱の管理、
特に一部の機屋では糸が高く転売される事を懸念しています。

12月25日
中国紡績協会は、インドと生糸の取引関係が有る企業に、
12月9日にインド商工部が中国から輸入した生糸価格に対し、
アンチダンピングを立案したことに意見を募集しています。

12月30日
浙江省シルク協会が2014年1月から11月までのシルク生産統計を発表。
数量の昨年との比較を避けました。減産と推測されます。
全体的に苦戦で、87社の経営実績で333社が赤字との事です。

2015年1月から中国生糸検査連盟が検定書を新しくします。
こちらまで http://www.esilk.net/web/view.aspx?AID=121360

2014年12月の生糸相場は1月とほとんど同じで取引量も少ないです。

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