
菖蒲は「勝武」「尚武」「勝負」と同音の為、武人に特に好まれました。その為、甲冑や武具・馬具に盛んに用いられました。
長寿のまじない、魔除けとしても用いられ、今も5月の節句にその習慣が残っています。菖蒲だけを単独で使えば初夏の趣きが強調されますが、具体的な文様の場合は御所解き文様のように、風景の中に流水と共に使う場合もあります。
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男長襦袢 『伊達小紋』
京都きもの工房
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着物の文様-鳥獣戯画/ちょうじゅうぎが

正しくは『鳥獣人物戯画巻』といわれます。全4巻の絵巻で国宝に指定されているが、4巻とも同時代の作ではなく、第1・第2の両巻は12世紀、平安時代後期の作とされ、あとの2巻は13世紀、鎌倉時代の作とされています。筆者は古来鳥羽僧正といわれています。
しかし第1・第2の両巻の表現形式は僧正の在世時代のあたりに近いといわれます。その画風には鎌倉時代に各種の題材にちなんで諷刺的に描く戯れの絵といわれた「嗚呼絵」すなわち後世に戯絵(ざれえ)といわれた絵の画風に似ており、事実鳥羽僧正は嗚呼絵も描いているところから鳥羽絵ともいわれ、古来諷刺画の祖とされます。
この絵巻のすばらしさは、広義の大和絵が生んだ最も表現力ある線の巧みさにあります。
鳥獣戯画の伝称の背景は、この絵巻が京都・高山寺に所蔵されており、当寺は平安時代一時廃絶したのを1206年(建永1)後鳥羽上皇の院宣によって明恵上人が再興、寺号を高山寺と改め、密教化した東大寺に代わるべく華厳宗の根本学堂とし、鎌倉時代屈指の名刹で、応仁の乱で諸堂焼失したとはいえ多くの典籍(高山寺という)を所蔵し、仏師や絵仏師・工人を多数かかえ、工房も構えていたといわれ、この『鳥獣戯画巻』をはじめ多くの絵画や彫刻・工芸の名品を所蔵していた、今に法灯の続く名刹であります。
この絵巻の形式的な特徴は、他のほとんどの絵巻が紙本着色であるのに対して、これは全巻紙本白描であること、そして詞書をまったく用意しなかったようで、全巻絵を連続的に描いていることなどです。
大きさは4巻とも紙の縦は約30cmですが、長さは第1巻(甲巻ともいう)は約1,148cm・第2巻(乙巻)は約1,189cm・第3巻(丙巻)は約1,130cm・第4巻(丁巻)は短く約933cmです。
その場面・内容は、
第1巻(甲巻)では猿・鬼・蛙・狐・雑子・猫など合計103匹が登場して、いずれも擬人化され、溪流に沐浴したり、賭弓をしたり、袈裟を着た猿、鹿を引く兎、逃げるもの、追いかけられるもの、倒れた蛙を他の動物が囲んで眺めたり、蛙の田楽踊り、兎と蛙の相撲、蛙に投げ飛ばされる兎、蛙を壇上に祭り、猿・兎・狐が袈裟を着て読経し、まわりに動物の会葬者が見守り、最後に猿が兎・蛙からおきよめを戴く場面で終わっており、いわゆる「鳥獣戯画(巻)」と呼ばれる最もポピュラーな巻です。
第2巻(乙巻)は他の巻のように戯画ではなく、動物生態図で説話の筋はありません。野馬に始まり、牛・鷹・犬・鶏・鷲・水犀・麒麟・豹・山羊・虎・獅子・竜・象・獏など空想的なものも含めて総計69匹の鳥獣が登場しています。「鳥獣写生巻」ともいわれています。
第3巻(丙巻)は人間が登場して、前半は囲碁・双六・将棋・耳引き・首引き・睨み合い・褌引き・闘鶏・闘犬の9場面を描き、いずれも賭けごとのようです。後半は第1巻とテーマがやや似ていて、猿・兎・狐などが人まねをして遊ぶところを描いている。「人物鳥獣戯画巻」とも呼ばれます。
第4巻はテーマとしては第3巻の前半部にやや近く、人間社会のことを描いているようです。つまり法力競べ・流鏑馬(やぶさめ)・法要・球投げなど僧侶・俗人達の勝負事や行事の様子です。「人物戯画巻」ともいいます。
以上,各巻内容はまちまちで一貫せず、それらの主題の意味が何であるのかその解釈をめぐって種々の議論が行われていて、第1巻と第3巻後半などは明らかに平安末期の社会批判の諷刺画、特に当時の仏教界に対する諷刺かと思われます。また全巻に賭博がみられることは俗界への諷刺かと推測されます。
この作者の意図は先述の高山寺の地理も考え合わせると、下界の京の卑俗から超脱して神仙世界への憧れを暗示したものと思われます。
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男長襦袢 『伊達小紋』
洗える男襦袢
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着物の文様-蜻蛉/とんぼ
着物の文様-裂取り文/きれどりもん

古代の織物の断片を裂(きれ)といいます。そこから、裂をパッチワーク状にした文様を裂取り文と呼ぶようになりました。
日本人に長年親しまれてきた文様が裂取りされています。長寿や美人祈願、学業上達など普遍的な願いが込められています。
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男長襦袢 『伊達小紋』
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着物の文様-鈴文/すずもん

鈴は楽器の一つ。古代では土製が多く、魔除けとして用いられてきました。
後から神事や祭祀に使用されてきた。この習慣は中国から伝わったものです。
楽器として用いられるようになりました。魔よけとして吉祥文の一つになっています。
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赤に白 / 白に赤 又はその他の色 襦袢
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着物の文様-蜀江文/しょっこうもん

蜀江は中国の蜀の首都を流れる河で、この地域では古くから良質の絹織物を産出し日本にも輸入され「蜀江錦」としてもてはやされ、そこから蜀江文と呼ばれるようになりました。
蜀江錦には八角形と四角形をつなぎ、中の部分に唐花などのいろいろな文様が織りで表現しているものが多くあり、そこからこの文様自体を蜀江文様と呼ぶようになりました。日本では帯・能装束・茶器の至覆・書画の表装等、名物裂としても重宝されました。
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着物の用語-割付模様
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着物の文様-業平格子/なりひらごうし

業平格子は業平朝臣が好んだ柄でだったようです。江戸時代の歌舞伎役者歌右衛門が用いたことから流行しました。現在でも、帯・浴衣・法被・絣の着物の柄として使われている派手な格子縞柄です。
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着物の用語-割付模様
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着物の文様-毘沙門亀甲/びしゃもんきっこう

六角形の亀甲を、下に二つ、上に一つつなぎあわせたいわゆる三盛亀甲を一つの単位とした連続文様。すなわち三個の亀甲形を一点を中心に組み合わせ、その外側の輪郭を基本形とした連続文様です。中国では宋時代の文様として鎖錦という名で知られ、唐の作品といわれる京都教王護国寺の国宝兜跋毘沙門天像の甲冑にはこの文様が彫られています。毘沙門天は四天王・十二天の一で、多聞天とも呼ばれます。須弥山の中腹にあって北方を守護し多くの夜叉、羅刹を統率するとともに仏法を守護し福徳を受ける善神。その形像は怒りの相を表わし、甲冑を着け、片手に宝塔、片手に宝棒または戟を持っています。わが国では七福神の一つで、この毘沙門天が着用している甲冑の文様が多く亀甲形であるためこの名が生まれました。連続してつなげたものを毘沙門亀甲繋/びしゃもんきっこうつばなぎ文とよんだりもします。
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着物の用語-割付模様
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着物の文様-七宝/しっぽう

七宝文は、同じ円を円周の四分の一ずつ重ねていく文様で輪繋ぎ文とも呼ばれます。
七宝は仏教で金・銀・瑠璃・玻璃・珊瑚・瑪瑙・真珠の貴重な宝を指します。
代表例として、正倉院裂の「黄地七宝文夾纈薄絹」が挙げられます。
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男長襦袢 『伊達小紋』
着物の用語-割付模様
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着物の文様-菊菱文/きくびしもん

縄文時代より続く直線を交差させてできる幾何学文である菱文に菊を加えたものです。菊は慶事だけでなく忌時にも使える文様です。
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着物の用語-割付模様
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