11月の中国 絹事情

10月30日、中国紡績品進出口商会が今年の1月から9月までの絹商品の輸出状況を発表しました。

絹原料の輸出状況です。

  • 10,083.8トン / 昨年同期比 11.58% 減少
  • キロ当たり 平均単価 47.62ドル / 昨年同期比 8.77% 増
  • 輸出先 : インド 31.76% / 日本 12.78% / イタリア 12.31% / ベトナム 8.12% / ルーマニア 7.97%

織物輸出状況です。

  • 8,789.5万メートル / 昨年同期比 6.03% 減
  • メートル当たり 平均単価 5.28ドル / 昨年同期比 3.08% 増
  • 輸出先 : イタリア 23.5% / パキスタン 22.52% / インド 11.73% / 韓国 7.42% / 香港 6.27%

絹服装輸出です。

  • 7,095.2万枚 / 昨年同期比 74.51% 減
  • 金額 76,810.6万ドル / 昨年同期比 26.08% 減
  • 輸出先 : アメリカ 34.44% / 香港 9.41% / 日本 6.39% / ドイツ 5.54% / スペイン 4.95%

絹製品小物輸出状況です。

  • 14,664.1万個 / 昨年同期比 59.89% 減
  • 金額 116,786.4万ドル / 昨年同期比 20.14% 減
  • 輸出先 : アメリカ 32.92% 日本 7.85% 香港 6.66% ドイツ 5.44% ロシア 4.6%

浙江省シルク協会によると今年の1月から9月は
シルク企業は87社の内35社(40.23)が赤字、
製糸企業の30社の内21社(70%)が赤字との事です。

中国農業科学院蚕業研究所・江蘇蘇豪国際集団・江蘇富安繭糸有限公司が
超6A生糸抗生蚕品種選抜項目の調印が行いました。
60万元を先行投資し、中国農業科学院が超6A生糸抗生蚕品種の研究開発を行い
2016年度で現行の国家最高品の種6A級以上の良好な堅強性と血液型病毒病抗生蚕品種を
江蘇省蚕品種委員会で審査して、蚕品種の繁育、飼養・繭生糸の各項目がOKで有れば
蘇豪国際集団公司から省内で繁育拡大と新品種の検定を行い、富安繭糸有限公司が具体的に農家へ推進し
糸の検定と製糸生産工程の確立の分担の合意をしました。

2014年中国シルク博覧会が10月10日から13日、杭州で開催されました。

  1. 第10回COCOON杯国際レディー服デザイン大会
  2. 2016年春夏シルク流行色傾向発表
  3. 万事利杯 杭州シルク観光記念品設計大会
  4. 第10回服装縫製技能大会
  5. 四季青2014 杭州 レディー服カーニバルなど行われました。

10月の生糸と繭の相場は9月とあまり変わらず、
経糸用生糸が堅調により、トン当たり38から40万元で取引、
緯糸用生糸が、トン当たり31から32万元の相場でした。

今年の秋繭は全体的に減産になったというのが有力な情報との事です。


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