汗疹の対策(実体験)

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今、この記事を書いているのは冬ですが、業界では浴衣が商談会や生産がされている時期なのでペン(キーボード?パソコン?)を取りました。

浴衣が店頭に並ぶのは夏なので、汗疹について記載したいと思います。
というのは、私も肌が弱く、小さい時から非常に困っていたからです。

着物を夏でも着たいのに美の下の汗で着れない事もありますし、旅行などで時々お世話になる小料理店や旅館などでも着物がユニフォームと言う事もあり、着物の帯の下の汗疹て困っているスタッフの方もよく聞きます。

汗自体、肌に良くないですが、そこに雑菌が増えると肌に非常に悪いと聞いたので、私の汗対策は、汗をかいた時、出来ればすぐ水で洗い流すか、水で濡らしたタオルでこまめに拭きます。

汗疹が出来てしまった時は、亜鉛華軟膏(亜鉛華含軟膏)を使っています。
皮膚・ワセリン・亜鉛華軟膏・ガーゼの順で使い、ガーゼが動かないようしっかりとテープで止めています。
(注:亜鉛華軟膏は、服に付いてしまうと洗っても取れにくく汚れが目立ってしまうので注意してください)
こうすると、皮膚の下の余計な水分を、亜鉛華軟膏がガーゼに吸い取ってくれます。

状態が悪い時は、ワセリンの代わりにタクロリムス水和液(商品名:プロトピック)を使う場合もあります。

そして状態が軽くなってきたら、ベビーパウダーを使っています。

必要が無い時は無理に着物を着たり、汗をかくことは避け、どうしても、着物を着なければならない時は、吸汗速乾素材を肌に近い部分に使っています。

もし、ユニフォームなどで汗疹でお悩みなのに着物を着なければならないなら、吸汗速乾素材のテイジンカルキュロを使った「さらら小町」を実体験に基づいて、お勧めします。
綿素材のように汗を吸ったは良いが、そのまま溜まるという事がなく、短時間で空気中に発散してくれるからです。
もちろん家庭での洗濯機で洗えますし。

ただ、汗疹の時は、まず医療機関で診察される事をお勧めします。
汗疹に近い症状の、別の病気かも知れないですし、タクロリムス水和液はお医者さんの基で使われたほうが良いからです。
また、タクロリムス水和液はステロイドの代わりに使っていますが、ステロイドに比べて効力が弱まっていく事が少ないのが良いところですが、初めは熱感や痒みがある事があります。
(そういう時は痒み止めも同時に使っています)
また、タクロリムス水和液は強い紫外線に当たると、弱い発癌性を持つ可能性があるので夜使うようにと聞いています。

暑い中、着物を着る場合、肌が強くない場合は大変ですが、
上手に着物と御付き合い下さればと思います。


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